尾崎ピアノ調律所のホームページにようこそ

コラム

ピアノの響板のクリーニング

ピアノ内部のほこり!


グランドピアノの響板や弦はアップライトピアノと違い
水平になっています。その上には
外部からのほこりや 打弦によって削れて舞うハンマーのほこりなどが
積もり重なっていきます。

それらを放置すると 湿気が原因で
弦のさびや、響板や駒のカビなどで
音量や音質を低下させてしまいます。


古いピアノの響板で塗られているニスが溶け
カビたほこりと混ざり、エンブレムも分からないほど
黒く汚れてしまっている状態を見る事があります。

響板から弦までの距離は3〜3.5cmあります。
掃除機で吸ったり 逆にコンプレッサーで吹いてみても
綺麗にほこりを取る事ができません。

弦と響板の隙間にウエス(清掃に用いられる布切れ)を入れ
細長い柄で 弦の間から丹念に〔よっていく〕作業がベストです。
響板はスピーカーにあたる大事な部分です。
その上には駒も乗っています。
カビが取れないからといって、弦が張られている状況で
水分を含んだウエスを使用するのは禁止です。


響板のクリーニング方法を記載しましたが
素人が行いますと、ダンパーワイヤーを曲げて
止音が悪くなったり 弦を無理にこじてしまい
音の狂いや音律のバランスにも影響しますので

調律師に相談してプロにゆだねる事をお勧めします。
グランドピアノをお持ちの方
天屋根を上げて覗いてください!!
きっと ほこりがたまっています。

Copyright (C) www.ozakipiano.com All Rights Reserved.