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コラム

100年以上前のスタインウェイ・アップライトピアノ

アンティークのスタインウェイピアノ:アップライト



オーナーは 福岡県行橋市在住の山田克美先生です。
音大を卒業後、音楽教室と個人でピアノ講師をされその後 結婚、
行橋にて自宅と実家でレッスンをされていたそうです。

ご主人様のお仕事の関係で、1996年から家族5人でドイツのフランクフルトに
在住の時、出会ったピアノだという事です。
最初はレンタルピアノを探された所、ヤマハで月に80マルク(日本円で15000円)
ほどになるという話でした。思案の末ピアノ購入の方で決断!
ウイーン在住の調律師にご相談し、色々なピアノを勧められましたが、
最終的にこちらのスタインウェイを約100万円で購入したそうです。
「今思うと、ドイツ滞在が8年9ヶ月なったことで、思い切って購入して良かった。」
と 山田先生は話されます。

ピアノは1907年製の再調整品で レンナーハンマーやレスローワイヤーは
新品に替え修理済みの物で、安心して使用出来ると聞かされてました。
リュッセルドルフの調律師に何度か来てもらいましたが、
先生の気に入ったピアノレベルには達っせず、音やタッチなどにずっと不満があったようです。
そんなこだわりを持ちつつ 帰国されるまで調整・調律をし、使用してきたということです。


2004年10月に帰国後、アンティークのスタインウェイを
調整出来る調律師を探しておられまして、
日本の調律師に一度見てもらった時、「100年以上前のスタインウェイは
今のタイプと内部構造も違うし、技術的にも私の手に負えない。」と 
さじを投げたようです。
偶然、友人のピアノの先生からの紹介で、平成22年7月私(尾崎)と出会い、
ドイツでのアクション修理とその後の管理状況が 自身の悩みの原因であると判断!
アクションのオーバーホール修理を経て、調整・調律を繰り返し行い
また、設置場所の湿度管理のアドバイスも助言、現在に至ってます。
「ヨーロッパでは調律をしてもすぐ狂うし、トータルバランスも悪く少し諦めもありました。
でも、今は 私の満足するスタインウェイのレベルまで来ています。」
山田先生は私の技術を、このように評価されました。

先生は もう1台グランドピアノをお持ちなのですが
「このスタインウェイには 家族5人がドイツで過ごした思い出とともに
特別な愛着を感じ、このピアノをこれからも大切に扱いたい 宜しくお願いします。」
そう言われた言葉に、ピアノ調律師として最高の充実感を味わいました。


※このスタインウェイの修理に関しては次回コラムにて述べさせて頂きます。


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